『分かったよ楓……話を聞くから本を返してくれ』

少女はそう楓華に言うが、楓華は本を返さない

「いつもそう言って聞かないでしょ。それよりもお茶入れて来たから一緒に飲もうよ」

楓華は少女に笑いかけながら部屋の扉を開ける

『……全く楓には敵わないね。少し早いけどお茶の時間にしようか』

少女はそう言いながら、楓華の前に立つ

楓華はその言葉に、満足そうに微笑み少女の手を取り外に出る