名前も知らない君と。

今日はどうかな。


「あっ!久しぶりー!」

元気そうに手を振る彼女がいた。


俺はいつも間にか走って彼女のとこに向かっていた。


「今までどうしてたんですか!?会えないから心配でしたよ!」

「ごめんね、いろいろあって忙しかったんだ」

今日の彼女はいつもより悲しい表情だった。

どうしたんだろう。



「実はね、今日でここにくるの最後なんだ…」

えっ…

今なんて…

最後…えっ…


「私ねもっともっとたくさんの写真が撮りたいんだ、いろんな場所のいろんな物、景色をそれで夢に向かってがんばりたいんだ」


「たくさん君と話せてよかった、君に出会えてよかった」

「楽しい時間をありがとね」


そんな、もう会えないなんて。

俺は悲しみでいっぱいだった。



「またいつか、会えますか…」


「会えるよ、きっといつか」


その言葉で俺は安心できた。