「自分の気持ちに気づいたのが夏期講習のときだったんだ。

華の気持ち、聞かせてくれる?」


「私も、桂碁のことがずっと好きだった。まさか、気づかないうちに両想いになっていたとはね」

そして彼女はこちらに笑顔を向けてきた。

「桂碁、私でよかったら私とお付き合いしてください」

「もちろんだよ。華」

桂碁も精一杯の笑顔で返した。


「でも、真奈たちとも私と同じように接してね」

「どういうこと?」

「言うの恥ずかしいから自分で考えて」