放課後、真奈たちは学校から直接桂碁の家へ行くことになっていた。

「桂碁帰ろう」

端から見れば桂碁が真奈たちが

付き合っているかのように一瞬見えるかと思う。

でも桂碁たちはそういう関係には発展していなかった。

学校から桂碁の家までは二㎞ほどしか

離れていないので歩いて帰るにも

かなり遠いというわけではなかった。

真紗実のお父さんには桂碁の家の住所を事前に教えてあるので真っ直ぐそっちに行くはずだった。