「簡単に言うと、本物のすごさを実感した、かな」


「そっか。じゃあ明日楽しみにしてるよ」


彼女たちはそう言った。


明日は真奈たちとプロポーズの練習をする予定だった。


電話を切ったとき桂碁はふとある曲の歌詞を思い浮かべた。


なぜこの曲だったのか、桂碁は最初、

少しわからなかったが、

思い出したときにその理由を理解していた。


明日の練習が楽しみだった。