「桂碁、どうするの?」


菜々子はショーケースの中の指環のを見たまま桂碁に尋ねた。


「うーん、華の好みが結局わからないままだったからね…」


「じゃー、もう桂碁の好きな指環選んじゃえば?

その方が早くない?

華も喜ぶだろうし…」


「でも、いいのかな…?」


冬実の提案に桂碁は迷ってしまった。