「桂碁ー」

自分の名前が呼ばれているのに
あまりの寒さにすぐには
気付けなかった。
桂碁を呼んだ人はすぐに
追いついてきた。

「久しぶりだな、お前に会うのも」

桂碁の隣に並んだ彼は、
望月愛斗(まなと)といい
桂碁の小学校からの
腐れ縁だった。

「まさかまた愛斗と同じ学校になるとはな…」

「本当だよな…。
ってかここまで来ると
運命感じない?」

「大丈夫 感じないから」

「そこは感じてくれよ…」