「あと今日の有志発表に出たことでわかったことがあるんだ。


自分も輝けるんだって。


輝いてもいいんだって。

だからさ、
やっぱり自分の境遇を俺は不幸だとは思えない

…かな?」

「そうだよ。
桂碁が生まれてきていなかったら恋愛に関してはあたしたちは路頭に迷うところだったんだし」

「椎ちゃん…、それは言いすぎな気が…」

「ハハハ…。

華らしくていいと思うよ。

そういうところは俺はかわいくていいと思うけど」

桂碁がそう言うと華は恥ずかしそうに顔を下げてしまった。

桂碁にはその仕草もとても可愛らしく見えた。