愛斗を見送ったあと、桂碁と華は吹奏楽部の演奏を見に行った。
ちょうどあいている席があったので二人はそこに並んで座った。
開演後、二人はすぐに吹奏楽の楽器の鮮やかなハーモニーに包まれていった。
去年は愛斗と見ていた吹奏楽部の演奏だが、
今年は隣を見れば華がいてくれていることが
桂碁には何よりも嬉しいことだった。
「ありがとね、華。
俺のこと好きになってくれて」
演奏をしっかり聴いていただけのはずだったのに思わず言葉に出てしまった。
「それは私のほうこそだよ、桂碁。
私はこれからもずっと、桂碁のこと大好きでいるからね」
ふと手元を見るとすっと華の手が伸びてきて、桂碁の左手をしっかりと握った。
小さいけどそれ以上にとても温かい手だった。
そして、華の顔は吹奏楽の方を向いていた。
でもそのとき、
彼女が見ていた景色はきっと目の前の景色とは違っていただろうと桂碁は感じていた。
ちょうどあいている席があったので二人はそこに並んで座った。
開演後、二人はすぐに吹奏楽の楽器の鮮やかなハーモニーに包まれていった。
去年は愛斗と見ていた吹奏楽部の演奏だが、
今年は隣を見れば華がいてくれていることが
桂碁には何よりも嬉しいことだった。
「ありがとね、華。
俺のこと好きになってくれて」
演奏をしっかり聴いていただけのはずだったのに思わず言葉に出てしまった。
「それは私のほうこそだよ、桂碁。
私はこれからもずっと、桂碁のこと大好きでいるからね」
ふと手元を見るとすっと華の手が伸びてきて、桂碁の左手をしっかりと握った。
小さいけどそれ以上にとても温かい手だった。
そして、華の顔は吹奏楽の方を向いていた。
でもそのとき、
彼女が見ていた景色はきっと目の前の景色とは違っていただろうと桂碁は感じていた。


