「それはね、
お姉ちゃんが踊っているところを見ているときなんだ。

ずっと今もバレエとともに生きてきているお姉ちゃんを見てると、

自然と自分も頑張らないとって気持ちにさせてくれる。


だから…、
自分をそんなふうに責めないでよ。

お姉ちゃんには私の目標でいてほしいの。

これからも、

ずっと…」


桂碁は溢れ出る涙を拭って若菜さんのほうを見ていた。


やっぱり姉妹だな、


そう思いながら。