次の日、日曜の朝、私は裸で掛布団を巻いた姿でパニックになっていた。

「服、着たいから、部屋から出ていて欲しいの」

「部屋にいても、問題ないだろう」

顔には、もう全部見たんだから、と書いてある・・・・

「お願い」

うなだれて言うと、部屋を出て行ってくれた。

一人になり、大きなためいきをつく。

好きか考えている途中で、寝ちゃうとか。

のろのろと、立ち上がり、服を着はじめる。

自分では、自分の事はきっちり決めて、決断する方だと思っていた、
それが、藤沢家に来てからは、完全に流されてしまっている。

どうしよう。

服を着終わった頃、もういいと直哉さんが入って来た。

「一生、大切にするから」

真剣に言われ抱きしめられる。

本当にどうしよう、再び心の中で呟いた。