今回はいつも通りのデート、のはずか、
藤沢さんに強引に連れられ少し変わってしまった。

ランチの後、やってきたのは高級ランジェリーショップ。

店員さんにサイズを測ってもらい、藤沢さんが選んだ下着を付ける、
正直戸惑うが、3つ程渡され、次々試着する、
店員さんが、体にフィットするとお勧めした1つを藤沢さんが購入した。

車に乗り込み、急に抱きしめられる。

今まで、ただ名所巡りして食事していただけで、
こういった事は一度もなかったので、かなり驚く。

「万里香、着ている所を見てみたい」

これって、体の関係を持ちたいって事よね?

付き合って3か月、大人の男女なら普通なのかもしれない。

ただ、抱きしめられて、改めて気づく。

藤沢さんの事はもちろん嫌いでなはい、
ただ、女性とすぐ付き合って別れてきている事を知っている。

なので、自分の事も遊びだと、
本気で好きにならないようブレーキをかけてきた。

食事に連れて行ってもらっても、そのお店を調べたりしなかったのも、
自分の中ではブレーキだったのだ。

「私の事、本気で好き?」

何となく、口をついて出てしまった。

「もちろん本気だよ」

そう言って、背中を撫でられる。

私は藤沢さんの事、好き?

今までかけてきたブレーキは急には解除されない。

「もう少しだけ待って」

私も藤沢さんを抱きしめながら、答える。

本気で好きになれるか考えるから・・・

「分かった」

そういって体を離す。

「急にごめん」

髪を撫でながら、語りかける。

視線を合わせるだけで、今までとは違ってしまった事を悟る。

もう、軽い気持ちで付き合うとかはできない、
このまま関係を続けるか、別れるか、決断しないといけないと。