「あ、そうだわ。わたし咲人くんにいわなきゃいけないことがあるの」




「なんですか?」




「永野さんもよく聞いておいてね」




「え?…はい」




あたし?
あたしがなんで関係あるんだろ?



仕事のはなしでしょ?





「マスコミにばれかけてるわ」



「なにがですか?」




「咲人くんに恋人がいることよ。永野さんが咲人くんのうちにいくとこを撮られてたの。それがね、うちの事務所に送られてきたのよ。でも永野さんっていうのはバレてないはずよ。わたしも写真みたけど、あなたとはわからなかったから。だけど、バレたら大変よ。人気が落ちる可能性だってあるわ」




ど、どうしよ…


こんなことってあるの?



咲人の人気が落ちる?
そんなことあっちゃだめ…



「長谷川さん」




「なあに?」




「どうしたら阻止できますか?あたしになにができますか?あたしのせいで咲人の人気が落ちるなんてことだめです!」




咲人はここまで一生懸命頑張ってきたのにあたしがこわすなんてだめ。






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