先生が入ってくるの直前、奏斗くんがいきなり教室を出ていった。 …? 奏斗くんの横顔はとても怒っているように見えた。 「おー、朝のHR始めるぞ~。ってあれ、奏斗のやつまた遅刻か?」 ____________ バン! 「ちげぇよ先生。ここにいるよ」 「なんだ、奏斗。来ていたのか。ちゃんとHRが始まるまでにもど…」 皆が奏斗くんを見て目を見開いていた。 南原さんと私を含めて。