次のページをめくると、なにか違和感を感じた。 その写真は、私のお父さんのカメラをこっそり持っていって お兄さんを隠し撮りした写真。 後でこっぴどくお父さんに怒られちゃったけれどそんなのどうでもよかった。 普段のお兄さんの写真を撮りたかった。 写真に撮ったものよりも何十倍もかっこいいお兄さんの姿を収めたかった。 その写真の中で真剣に何かを読んでいた。 その真剣な横顔。 誰かに似ていると思った。