しばらくして、駅員さんの大好物の味噌ラーメンが運ばれてきた。




「いただきます!」





ひと口食べると優しい味噌の味が広がって本当に美味しかった。




「おいしい!こんなに美味しい味噌ラーメン私初めて食べたよ!」






「あはは!だろ?」






チラッと隣を見ると駅員さんも美味しそうにラーメンをすすっていた。






今同じものを食べて美味しいって共感している。





そう考えただけで共通点が生まれたみたいで。




ここの味噌ラーメンの味を私はきっと忘れない。






「「ごちそうさまでした!」」





ほぼ同時にラーメンを満腹食べた私達。





「お会計お願いします」





駅員さんが立ち上がる。





「あっ…駅員さん、お金…」





「いいの!ここは俺が出すからさ、また今度来ような?」





「…あっありがとう…」





またお金を使わせてしまった…





でも謝ると「しつこいぞ~」って言って謝らせないようにしてくれるから、もう謝らないでおこう。





それに、また来ようなって言ってくれた。




とても嬉しかった。




でもそんなこと言ったら私期待しちゃうじゃない…