「それってどういう……」
「こういうこと」
再び唇が重なり、体温が急上昇する
さっきの触れるだけのキスではなく、濃厚な口づけに身体が甘く疼く。
唇が離れると、新庄くんは愛おしげに見つめてくる。
「可愛い。こんな表情、誰にも見せたくない」
そう言って私の頬に優しく触れる。
いったい、私はどんな顔をしてるんだろう。
間違いなく真っ赤な顔をしてるはずだ。
新庄くんは立ち上がると、ソファに座っている私の手を掴み自分の方へと引き寄せる。
バランスを崩した私を抱きかかえて歩き出した。
「わっ、ちょっと!」
咄嗟のことに、さっきまでの甘い雰囲気をぶち壊した声が出る。
本日、二回目のお姫様抱っこに動揺してしまう。
「暴れるなって」
動きを制止され、新庄くんはそのまま足早に寝室に向かうと私をベッドに降ろした。
この部屋は暑気払いの飲み会の翌日に目覚めた場所だ。
「あ、あの……」
緊張してソワソワしていたらベッドのスプリングが軋み、新庄くんは私に覆い被さってきた。
「今日は帰すつもりはないから」
耳元で囁かれ、心臓が跳ねる。
明日は仕事なんだけど……と頭を過ったけど、新庄くんから与えられる優しくて甘いキスにその思考はあっという間に飛んでいった。
ずっと好きだった人の温もりを感じ、私は幸せを噛みしめながら目を閉じた。
END.



