言われた瞬間、頭が真っ白になった。
ホントなんだろうか。
聞き間違いじゃないよね?
続けざまにいろんなことを言われ、思考が追いつかない。
バクバクと心臓が大きな音を立てる。
ずっと私の叶わない片想いだと思っていたのにこれは一体、なんのご褒美よ。
自分の気持ちに嘘をついて、諦めていた想いがこんな形で実を結ぶなんて夢みたい。
視界が涙で揺れ始める。
「泣くなよ。調子狂うだろ」
新庄くんは困った表情で私の涙を拭った後、目元に唇を寄せた。
突然のことに驚き、涙も止まる。
新庄くんはフッと笑い、私の頬を両手で包む。
「好きだよ」
そのまま上を向かされると間近に新庄くんの顔があり、ゆっくりと唇が重なった。
柔らかな唇の感触に戸惑いながらも、私は静かに受け入れた。
触れていた唇が離れ、目を開けると私を優しく見つめる眼差しがすぐそばにあった。
そんな表情を向けられ、私の鼓動は一気に加速していく。
「今まで嘘をつかせてごめん。もっと早くホントの事を言えば桜井を傷付けることはなかったんだよな。俺も嘘つかないから、桜井も二度と嘘はつくなよ」
新庄くんの冷たい指先が私の唇をなぞる。
返事の代わりに頷けば、新庄くんは満足げに笑った後「そうだ」と思い出したように呟いた。
「町田さんとあまり親しげに話すなよ」
「えっ?」
予想もしていなかった内容にキョトンとしてしまう。



