「なんで、そんなにいないんですか?」 「だって、ちゃんと好きな人と付き合いたいじゃん」 そして再び、ウイスキーを舐めた。 「先輩って、ちゃんと考えてるんですね」 私もコーラを一口飲む。 口の中で炭酸が弾ける。 「実紅ちゃんは、どれくらい彼氏いないの?」 「んー。高2くらいからですかね」 私はぼんやりと考えていた。 あれって、付き合うにカウントしていいのかな。