「一樹くんへのプレゼント、

 それにするの?」




私がグラスを見比べていると

明梨さんが優しく言った。




「あ、どっちの色にするか悩んでしまって・・・」




「どっちの色もきれいだよね。

 私は、実紅ちゃんの一樹くんの

 イメージの色でいいと思うよー。」






その一言で色を決めて、買ったはいいけど、

別れ際に言われた。