それから、私はおとなしく 先輩の後ろをちまちまと歩いた。 夕日で淡いオレンジに染まった 先輩の背中は、1回も振り返ることが なかった。 先輩の家についてから、 先輩はバタバタと料理をし、 テレビをつけた。 今日のメニューはしめじのペペロンチーノ。 いつものように、 白いさくらの花びらが舞っているグラスに 紅茶が注がれて、ピンク色に変わる。