品よく飾られたカルボナーラは、コトン、と私の前に置かれた。 そして、先輩はもうひと皿にとりかかる。 大きな皿の中のカルボナーラをフォークで巻き取り、お店のメニューなんかで見るように皿へ盛り付ける。 「ん。こっちの方が綺麗に盛れたかな」 なんて独り言を言いながらカルボナーラを見つめる21歳の男。 それが、私の先輩。