「ん」 「ありがとうございます」 私は受け取る。 口をつけると、紅茶の味がした。 先輩は私の隣に立って、 携帯のカメラを起動させている。 少し、躊躇ったけど、画面をのぞく。 その画面の中心には、 さっき上がった大きな花火が収められていた。 「わあ、キレイ」 「でしょ。」 先輩は得意げに言う。