実紅ちゃんの驚くような、困ったような表情を思い浮かべる。




まず、会ったら「コンビニのだけど」と言って、チーズケーキを渡そう。




それから、二人で一緒に食べて。




テレビを観て。




一緒のベッドに寝て。




今日は火曜日。




明日は彼女も休みだし。





少しくらい夜更かししてもいいよね。






あとは、そろそろ名前で呼んでほしいな。





最初は「一樹さん」て呼んでたのに、いつの間にか「先輩」呼びだし。






仕事終わりの格好だから、今日はスーツ。





ちゃんと、もらったネクタイピンをつけて仕事に行ってるってことも話したい。








そんなことを考えながら、俺は実紅ちゃんの住むアパートへと車を走らせた。





end