「今から会いに行くから。」






そう言うと、俺は着替えをそのへんにあった適当なカバンに突っ込んだ。




「え?でももう遅いし、先輩、明日、お仕事・・・」



実紅ちゃん、全部、単語。





「1時間かかんないと思う。

カギだけお願い。

じゃあ、あとで」


彼女への電話を切った。




俺は、自分の部屋の鍵と車のキーをつかみ、電気を消した。


適当に靴をひっかけて荷物を座席に投げ込んで、運転席に乗り込む。





夜の街を安全運転で駆け抜け、彼女の住む町へ向かう。





途中、コンビニに寄って、チーズケーキを買った。



本当はケーキ屋とかに寄った方がいいのかもしれないけど、この時間じゃ開いてないし。