この流れだから、別れよう、はないと思うのだけれど。



もしかして、連絡の頻度のことか。


それとも、ほかの何か?



「何?」



俺、どうしてそんなにそっけない言葉しか出てこない!!!



「今日は、ですね。



先輩と付き合って1か月なんです。」





彼女の言葉に、俺はスケジュール帳を見た。






書いてない、よな。





「あ、の。ほんと、1か月くらいで何言ってるの、って思ってるかもしれないし。


先輩からしたら、大したことなくて忘れてるかもしれないんですけど、


私にしたら嬉しくて。」







彼女の言葉を聞きながら、時計を見た。





11時を少しまわったところ。





「実紅ちゃん、もう寝る?」




話の流れを全く読まない俺の発言に、彼女は戸惑ったようだったけど、

「まだ、起きてる、と思います。」


と答えた。