お昼を過ぎたころ。 「ありがとう。これからそっちに行ってもいい?」 先輩からのメール。 付き合ってからも、先輩のメールは相変わらずシンプルなままで。 私は、そんな文面でもにやけてしまう。 「待ってます」 私はメールを返し、ケータイを閉じる。 ベッドに倒れこんだ。 もう、先輩の香りは残っていなくて。 ちょっと寂しい気持ちになってしまう。 いや、今から会うじゃん。