「先輩の就職する企業はどういったところなんですか?」



食事がともに落ち着き、

お互いに飲み物を手にスナック菓子をつまみながら話しかけた。




「ファミレス。だから、土日は休みは無理かもな」


「そうなんですか?」


「そうでしょ。

土日は稼ぎ時だし忙しいんだよ!」


「じゃあ、平日が休みなんですね」


「しばらくは、ね。

はやく本社勤務になって土日休みになりたいね」


ため息をつき、ウイスキーを舐める。



「それ、おいしいんですか?」


私は話題を変えた。


「ん、飲んでみる?」


先輩は自分のグラスを差し出す。


「私、まだ未成年なので!

先輩、私が20歳になったら飲みましょう。



それまでに本社勤務になってください」



そう言ったのに。







「そんなに待てない」






先輩はグラスに残ったウイスキーを一気にあおった。