「あのさ」 先輩はそう言う。 「あのさ、明日。」 私は次の言葉を待った。 「久しぶりにメシ食おう」 彼はそう言うと、くるりと背中を向けて歩き出した。 「7時でいいですか?」 先輩は私の声に左手を軽く上げた。