ちょうど滑り込んできた電車に私たちは乗った。 とても混んでいる時間だったから、座れなかった。 「きつくない?」 彼はそう聞いてきた。 ちょうど通路の真ん中のつり革をつかみながら答える。 「ん、大丈夫。」 「けっこう人多いね。」 「帰宅ラッシュと大学の授業終わりが重なる時間だもんね」 私たちはそんな他愛ない話をしていた。