全国大会が終わり、三年生は引退し、新一年生が入部した。新しく編成されたチームでインターハイ予選へ向けて練習を再開している。
「南雲先輩。」
「どうしたの?」
一年生のマネージャーである、佐々木(ササキ)桜(サクラ)が話しかけてきた。
「あそこにいる方は誰なんでしょう?」
「え?」
外を見ると、カメラを持ちながら、体育館の方をそわそわと見ている女性がいた。年は大学生ぐらいだ。
その女性のところまで歩み寄った。
「あの、どうかされましたか?」
「キキ…あー、吉柳コーチっている?」
「あ、私が呼んできますね。」
桜ちゃんが呼びに行くと、吉柳コーチが驚いた様子でやって来た。
「リンリ…あー、伊吹!久しぶりだな!」
「どなたなんですか?」
いつのまにか皆が集まってきている。
「元、菱川高校男子バレーボール部マネージャーの伊吹リンだ。まぁ、お前らの先輩だな。」
「え!?」
「そらにしても、どうしたんだ?」
「いやー、ちょっと写真を撮らせてもらいたくてね。いいかな?」
「あぁ、いいぞ。」
伊吹さんも靴を脱ぎ、体育館へと入る。
「ほら、お前らは練習!」
「はーい。」
集まっていた皆は、蜘蛛の子が散るように持ち場へ戻った。
練習を終え、帰ろうとするが、腕時計を忘れていることに気付き、学校へ引き返した。
体育館にはまだ、灯りがついていた。不思議に思い、覗いてみると、そこには吉柳コーチと伊吹さんがいた。
「あいつはどうだ?」
「全然、駄目。万策尽きたってかんじ。この写真が最後の手段かな。」
「そうか。悪いな。リンリンにばっかり迷惑をかけて。」
「ううん。大丈夫。私はあいつの彼氏だし。…っていうか、もうあだ名呼び止めてよね。今日も会ったときに言いそうだったでしょ。」
「しょうがないだろう。ずっと、そう呼んでたんだから。」
「じゃぁ、あんたがキキちゃんって、呼ばれるのはどうなのよ。」
「…きついな。」
「でしょ?」
私は帰りながら考えていた。きっと、伊吹さんとコーチは同級生で、チームメイトだ。あだ名で呼び合うような仲だもの。そして、あいつと呼ばれている人は、きっと、國見英一だ。
「南雲先輩。」
「どうしたの?」
一年生のマネージャーである、佐々木(ササキ)桜(サクラ)が話しかけてきた。
「あそこにいる方は誰なんでしょう?」
「え?」
外を見ると、カメラを持ちながら、体育館の方をそわそわと見ている女性がいた。年は大学生ぐらいだ。
その女性のところまで歩み寄った。
「あの、どうかされましたか?」
「キキ…あー、吉柳コーチっている?」
「あ、私が呼んできますね。」
桜ちゃんが呼びに行くと、吉柳コーチが驚いた様子でやって来た。
「リンリ…あー、伊吹!久しぶりだな!」
「どなたなんですか?」
いつのまにか皆が集まってきている。
「元、菱川高校男子バレーボール部マネージャーの伊吹リンだ。まぁ、お前らの先輩だな。」
「え!?」
「そらにしても、どうしたんだ?」
「いやー、ちょっと写真を撮らせてもらいたくてね。いいかな?」
「あぁ、いいぞ。」
伊吹さんも靴を脱ぎ、体育館へと入る。
「ほら、お前らは練習!」
「はーい。」
集まっていた皆は、蜘蛛の子が散るように持ち場へ戻った。
練習を終え、帰ろうとするが、腕時計を忘れていることに気付き、学校へ引き返した。
体育館にはまだ、灯りがついていた。不思議に思い、覗いてみると、そこには吉柳コーチと伊吹さんがいた。
「あいつはどうだ?」
「全然、駄目。万策尽きたってかんじ。この写真が最後の手段かな。」
「そうか。悪いな。リンリンにばっかり迷惑をかけて。」
「ううん。大丈夫。私はあいつの彼氏だし。…っていうか、もうあだ名呼び止めてよね。今日も会ったときに言いそうだったでしょ。」
「しょうがないだろう。ずっと、そう呼んでたんだから。」
「じゃぁ、あんたがキキちゃんって、呼ばれるのはどうなのよ。」
「…きついな。」
「でしょ?」
私は帰りながら考えていた。きっと、伊吹さんとコーチは同級生で、チームメイトだ。あだ名で呼び合うような仲だもの。そして、あいつと呼ばれている人は、きっと、國見英一だ。


