片想いがバレたら一緒にいられないっ!

ー放課後


あたしはリセに宣言した通り、綾瀬の友達 "三島アキ" と友達になるため

サッカー部の練習終わりを待っていた。


ガヤガヤガヤガヤ.....


そろそろ終わったかな...。

遠くから、綾瀬の取り巻き達が歩いてくるのが見えた。

「三島くん、三島くんっと.....。」

急いで、三島くんを探す。


「!!!」


あっ!! いた!!

そこには、綾瀬の肩に手を回しながら、

楽しそうに笑う三島くんの姿があった。


「じゃあな、セイ!」

「おう!」


三島くんは綾瀬とハイタッチをして別れると、

一人こっちへ歩いてきた。


い、今だ!!

絶好のチャンス!!


ダダダダダッ!!


「三島くん!」

突然、呼ばれたことに驚き、

きょろきょろと辺りを見渡す三島くん。

「三島くん!ここ!ここ!」

三島くんに見えるように、手を上に伸ばして合図を送った。


「ん?オレになんか用?」

「うん!あたし2-Eの........」

言いかけた瞬間ー

「セイへの橋渡しはお断りだよ♪」

三島くんは、営業スマイル全開でそう言った。