「ん、じゃ、わかんないとこあったら言って」
「はい」
 私はロングトーンをすることにする。
「先輩」
「ん?」
 さっそく呼び出された。
「ここ…」
「どこどこ?」
 後輩の楽譜はわざとなのか私にはこのままじゃ見えない。見るためには、後輩のもとへ行かなければ!
「どーこ?」
 がしっ。
 二の腕を捕まれ、引っ張られる。
「ちょっ…」
 ちゅっ。
 かるいバードキス程度かと思いきや、フレンチキスに変わった。
「ん…っふ」
 1年のくせに…なかなかやる…
 私は力が入らなくなり足から崩れる。
「はぁ…はぁ…」