『みんなが誘ってくれるのは嬉しいんだけど
私、姫になれるような女じゃないんだ…』

私の言葉に聖蘭のみんなは、何かを感じ取った
かのように…。

憐「無理にとは言わない。莉桜が今姫になる事を
躊躇するなら、気持ちの整理がついてからで
いいんだ。」

将「そうだな!莉桜ゆっくり考えろ!
俺らも初対面でちょっと急ぎすぎたしな」

みんな…ごめんね。

みんなは、私が急に言われたから戸惑ってるから
断ったって思ったのかもしれないけど、本当の
理由は違うんだ…。

実の両親を殺した奴らを見つけたら、私は
そいつらを殺してしまうかもしれない、憎しみに
捕らわれて取り返しがつかないことをしてしまう
かもしれない。
だから…みんなには迷惑かけたくないんだ。

私もみんなと同じで、外見だけでずっと判断されて
生きてきた。
でも、みんなは私の中身をしっかり見て
無理強いしなかったから。

少しの時間なのに、大切なんだみんなの存在が。