秘密の相談相手

土曜日の朝は、まだあまり人は出ていなくて、今のところ私だけ。

誰もいない道は珍しい。

私はポケットからスマホを取り出し、メッセージを開く。


(あ、怜央先輩からきてた…。)


《麻弥!》

《明日楽しみにしてる!応援よろしくな!》


猫の可愛いスタンプを送られていて笑ってしまう。

先輩のくせに猫とか…。

一人でニヤニヤして、返信する。


《頑張ってくださいね!》


送り終わり、スマホをポケットに入れようとした時だった。


「……麻弥?」


後ろから私の名前を呼ばれた。

私は一瞬固まってしまう。

いや、だって…この声って…。


その声はとても懐かしく、中学卒業以来。


私はゆっくり振り返る。

振り返ると同時に目が合う。


「涼介…。」


そこには驚いた顔をして立っている涼介がいた。