「ちょっとぉ〜!

そんな真横でため息吐かれたら

アタシまで幸せ逃げるじゃん!」


そう言いながら

頭を軽く小突いてきたのは

同期の美穂。


あぁしまった、仕事中だった…


私たちはネイルサロンで働いている。


「ごめんごめん。」


今は仕事に集中しないと…

と、用具の手入れを始めた。