「サンドイッチか、いいね。俺さ、ちょうど小腹が空いててここに来たんだよね。


……よし、俺も手伝うよ。一人じゃ大変だろ。あいつらサンドイッチ好きだし、たくさん作っておこう」
 



えっ、まさか王子に手伝わせるなんて。それはいくらなんでもダメじゃん。




「いやっ、いいですいいです。まじで。あの、出来たら部屋にお持ちしますので、海様は戻っていてください」



「なに遠慮してんの。ゆで玉子くらい俺でも作れるっつーの。そもそも鍋の場所だってまだ覚えてないでしょ」



そう言いながら、海様が私に近寄ってくる。



正確に言うと、私の真後ろの冷蔵庫に近づいて、その扉を開けようとする。