「ところで信子さんは、ずっとここで住み込みで働いているんですか?」



日曜の午後。今日はリビングで奥様と信子さんと一緒にティータイムを楽しんでいた。


せっかくの機会だし、前から疑問に思っていたことを聞いてみる。



信子さんについては、結局、年齢もよくわかんないままだし、そもそもこの人は何者なんだろうか。家族とかはいないのかな。



私の勝手な予想では、信子さんは先代の密かな愛人という設定になっている。


昼間は使用人として働き、夜は先代とサクラリゾートのスイートルームで密会を重ねていた。



先代亡き後も、骨をここに埋める覚悟で働き続けた彼女は……




なんて、こっから先の展開は私の知ったこっちゃない。てか、考えてないや。