「……話を聞いてくれてありがとうございます。それと、傷つけちゃってごめんなさい」



やっぱり心のどこかでは思ってしまう。風様は私を好きでいてくれるから、きっとどんなときでも私の味方になってくれる。


わかっていて、甘えてしまった。風様の心の傷を見て見ないふりをしていた。




「……俺だって、自分が一番かわいいもん。


結衣のこと心配してるように見せかけておいて、心の中ではそばにいれることが嬉しいって思ってる。


海でもその好きなやつでもなくて、今、結衣の隣にいるのは俺だって事実が嬉しいんだ。自己満だけどな」