「大体食べられないくせに、なんでアイスなんですか?私とデートする口実なんですか?」



『ばか、うるせえよ。まあどっちみち、俺も部活あるし結衣は忙しいし、時間はなかなか取れないんだけどさ。


ホラ、一応付き合ってることになってるし、デートしとかなきゃって思ったんだよね。


つーか俺、バニラなら食えるし』



「ふふっ」



『……何笑ってんだよ。キモい、ムカつく』




風様のそういうところは本当にかわいいと思う。デートしとかなきゃって義務っぽく言っても、期待していることがバレバレだ。


風様からの告白のあとも、こうやってお互い変に開き直ってしまったため、私もいい意味で気を遣わずに接することができる。