現役女子高生、メイドになります！

「……ていうかさー、二人ともさっきからあたしの頭の上で進路相談しないでくれる？試合見てんの？」



「あっ、ご、ごめんなさい」



海様は何も言わずに美月様の頭をくしゃくしゃと撫でる。美月様はそんな海様の手を鬱陶しそうに払いのける。



「さっきから見ててもあんまイケメンはいない感じなんだよね。ねえ、結衣の幼なじみってどの人？」


「えっと、背番号が7番の人です。あっ、ちょうど今ドリブルしている人」


「へー。悪くはないけど、別にそこまでイケメンではないね」




そりゃあ、そうでしょうよ。あなたは毎日イケメン二人と顔を合わせていますからね。




「やっぱあの中じゃ風くんが一番か。目的は果たせなさそうだし退屈してきちゃった」



まあ、生意気ね。祐基だって悪くないと思うのに。