現役女子高生、メイドになります!

……うーん。やっぱかわいいわ。



風様の笑顔は愛想笑いなんかじゃなくて、自然とそうなったって感じの嬉しそうな表情。


私達から目を逸らせると、嬉しさがにじむ口元を、右手で作ったこぶしで隠しながら小走りでベンチに戻っていく。




「なんか風くん、照れてるみたい。家族が来ること恥ずかしいのかな」


「さ、さあ。どうでしょうね」




心の中では祐基を応援するって言っちゃったけど、風様のこともちゃんと応援しなきゃ。私が来たこと、あんなに喜んでくれているんだもん。