『ほっといても海は気にしないと思うけど』

『誰かに喋ったりもしないだろーし』


『つーかさ、あんま誤解とか言うなよ』


『俺、本当にお前と付き合いたいって思ってんだから』



うーん、やっぱりそう思ってるんだよね。



今朝、風様があまりにも自然に話しかけてくれたせいか、昨日の夕方に抱きしめられたことは夢だったんじゃないかなって思っちゃう。



『ゆいのこと本気だよ。昨日のことも冗談でやったわけじゃないから』




……ゆい。ひらがななんだ。風様の中での私ってどんなイメージなんだろう。