「ねえ。今、結衣の頭の中って、俺のことだけだったよね?」



「……ん?えーと、はい。そうかも、です」



「へへ、すっげー嬉しい」




部屋はまだ暗いままだけど、風様が笑ってくれたことがわかった。


私のことで、こんなにも表情がころころと変わっていくなんて。



かわいいって言ったら怒るかな。せっかく想いを伝えてくれたのに。




「さてと、そろそろ晩ごはんかな。結衣は晩ごはん食べれそう?」



「そうですね、もう少しゆっくり休んでから食べに行きます」