陽菜様は空になったおかゆの土鍋を、お盆に見立てた雑誌に乗せる。すごく危なっかしい。



「とにかくさ、元気そうでよかった。

また今度、ゆっくり話聞いてね。あ、あと今の話、美月には内緒だから」



「もちろんです。あとおかゆ、ありがとうございます」



少々生意気なところはあるけれど、私のこと、少しは心配してくれたんだろうな。



美月様にも話せないようなことを、私に話してくれたのが嬉しかった。