……なぁんだ。あれだけ頭を悩ませていた『俺、結衣のこと』事件もあっさり解決しちゃった。



思い出したなんて言われても、私は海様を覚えていないから全然ピンとこないし。



……うわ、いつの間にか時間経ってるし!



「海様、もう朝ごはんの時間になりますよ。あの、ジョギングの予定もつぶしてすいません」



「それは全然いいよ。結衣もゆっくり休んで。

多分、信子さんがおかゆ持ってきてくれるから、ちゃんと食べろよ」



海様は、もう一度私のおでこをなでてくれる。