朝起きてキッチンに向かうと、信子さんがお味噌汁の具を刻んでいた。



「おはようございます、信子さん」


「おはようございます、結衣さん。一日休んで、仕事の疲れは取れましたか?

風様の買い物に付き合ったと聞きましたけど」


「はい、大丈夫です」



昨日の夜中に熱が出ていたことは、海様以外は知らない。


さっき熱を測ったらまだ微熱があったけど、このくらいなら学校には行けるし、みんなに心配もかけたくない。