風様が笑いながら、自分の右手を私の頭の上に伸ばしてきた。
その手が私の頭の上に落ちてきそうで、とっさに目をつぶる。
「……やめとく」
ゆっくりと目を開けると、行き場をなくした風様の右手は、胸の前でこぶしをつくっていた。
そして、また笑ってくれる。多分、ちょっと無理して。
「じゃあな。また明日、おやすみ」
「……おやすみなさい」
風様の背中は、少し寂しそうに見えた。
見ていると頭がぼーっとしちゃって、胸はずきずきと苦しくなる。
その手が私の頭の上に落ちてきそうで、とっさに目をつぶる。
「……やめとく」
ゆっくりと目を開けると、行き場をなくした風様の右手は、胸の前でこぶしをつくっていた。
そして、また笑ってくれる。多分、ちょっと無理して。
「じゃあな。また明日、おやすみ」
「……おやすみなさい」
風様の背中は、少し寂しそうに見えた。
見ていると頭がぼーっとしちゃって、胸はずきずきと苦しくなる。

