「……さてと、俺は寝るかな。じゃ、また明日」


冷蔵庫の扉を閉めた風様は、私に背中を向けたままキッチンを出ようとする。



「待って、風様!」



ひとつだけ伝えていないことがある。これだけは絶対伝えよう。




「……私、好きって言われたの初めてでした。


風様の気持ちを考えると、応えることができないことがやっぱりつらいけど、それ以上に嬉しいって思いました。


私のこと、一瞬でも好きになってくれて、ありがとうございます!」