ガチャ


少し錆びた重たい扉を開けて、私は外に出る



「やっぱり、まだここにいたんだ。」


私は、真田くんの姿を目に写す。



…どうして私、真田くんを探しに来たんだろ。真田くんが授業にいないことなんて、珍しい事でもないのに。



「……真田くん?寝てるの?」


フェンスの近くで横なっている真田くんに、私は言葉を投げかける。



…反応しない……完全に寝てる。どうしよう。



とりあえず真田くんの隣に座ってみる。




「おーい、授業始まってるよー。聞いてないか。」



起こすべきかなー…。でもここ、すごく気持ちいい。眠たくなる…。
空が青くて、校庭の緑がとっても綺麗。



「…ん、なんでここにいんの?」